2019年 ベトナム・タイを旅してきました。
行き先はベトナムのハノイとホイアン、タイのプーケットとピピ島です。
建築士の観点から、旅をしていて感じたことがありましたので、下記に記します。
- 街に緑が多い
- 街路樹がデカい
- 街に活気が溢れている
- 街の雰囲気が好き
- こんな緑溢れる街に住みたい
この気づきを、日本の街づくりに活かせないか、と思いました。

結論は、「緑と共生できる街並みをつくり、街の差別化を図ることが重要」だということです。
新しく作られる街区は画一的で統一的です。
どこも同じような街並み。区画がはっきりしていてキレイなんですけどね。でも、僕はつまらない、と感じてしまう。
一般的で保守的な観点から街のあり方を模索するのでは、どこも同じような街並みになります。
日本全国どこも似たような街並みにする必要ありますか?
住んでいて気持ち良いと思える街づくりが必要だということです。
極論、どこも似たような街並みだったら、どこに住んでも同じですよね。
ここに住みたい!他の街よりもこの街が良い!と明確に思えるような街をつくる必要がある。
万人受けする必要はありません。
少しくらい個性がトガってる街もありだと思います。
できる限り緑豊かなオリジナリティがある街並みをつくるんです。


でも、木が大きくなると剪定費用がかかるでしょ。
それに、木が大きくなると電線に引っかかる。

鳥が住みつくのよね。
落ち葉が排水溝に詰まるのも困るし…
さまざまなご意見があると思いますが…ごもっともです。
しかし、緑が増えることでストレス解消効果があると言われています。
ストレスが減れば笑顔が増えるということです。
天気がいい日に、木々の緑が視界に入ると清々しい気分になりませんか?
住みたいと思える雰囲気の街づくりができれば、それに賛同する人は必ずいます。
賛同者が移住、UターンやIターンすれば居住率が上がります。
そうすれば街に活気が生まれます。
気持ちよく住むことができる緑溢れる個性的な街づくりが必要だと思いませんか。

街並みは近代化し、僕が住んでいる田舎でもそれは顕著です。
道路が拡張してアスファルト道路が街を覆い尽くしてます。車のタイヤが汚れないし、整備された道路だと便利ですよね。
街路樹はマニュアルのとおり、小ぶりの木が等間隔に植えられています。
大きく育たないように木のてっぺん(成長点)は切除されています。木がその高さ以上に成長しなければメンテがラクですよね。
でも、それでいいんですか?
これは、既存の街づくりを否定するものではありません。
僕が建築士として、魅力的な街並みとなるような建物の設計をする、という意志の表明です。
影響力がまったくない石ころのような僕ですが、魅力的な街並みを形成するような建物を設計する、という強い意志をもち活動を続けます。


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