「自分好みの間取りの家を建てたい!」でも、どうやって自分好みの間取りを考えれば良いんだろう?
『間取りのすごい新常識』には「いまどきの間取り」の事例が掲載されてます。
『間取りのすごい新常識』 発行:株式会社エクスナレッジ
自分の発想では考えつかない間取りでも市販の書籍で紹介されています。
また、ネットを使って探せばタダで情報が手に入る時代です。
どのような手段で情報を手に入れるにせよ、家づくりで妥協したくない方はさまざまな間取りの事例を見ておいて損はありません。
ここでは、『間取りのすごい新常識』に記載してある最近の間取りの事例を3つ紹介します。
いまどきは、平家も人気です。
ある程度の広さの土地があれば平家も選択肢の一つに入れても良いのではないでしょうか。
とはいえ、平家を考慮に入れる際にメリットとデメリットを把握しておきましょう。
平家のメリットは、構造的に2階建ての場合より地震に強いので、住んでいて安心感が生まれます。
階段を作る必要がないので、階段から転落するリスクがなくなったり、階段を登らなくて済むので移動がしやすくなったり、階段の上り下りが無いので老後の移動がラクです。
なお、外壁に面する部屋は庭とのつながりが生まれるので、開放的で魅力的な室内空間を演出できます。
- 構造的に2階建ての場合より地震に強い。
- 階段からの転落の心配がない
- 階段を登らなくて済むので移動がしやすい
- 階段がないので老後でも移動がラク
つづいてはデメリットです。
平家での最大のデメリットは「必要な部屋数・部屋面積を確保するためには、それに見合った広さの土地が必要になる」ことです。
必要な部屋数か多いほど、部屋面積が大きいほど、それに見合った広さの土地が必要になります。
平家の魅力として室内外の一体感を高めることができるので庭環境も整えたい、という要望があるのではないでしょうか。その場合、建物本体の面積と庭の広さを含めた土地が必要になります。
したがって、土地が広くなれば、それに伴い土地の固定資産税が高くなります。
平家を選択すると工事費は、階段の設置費用が減るとともに、2階を施工するための仮設足場を設ける必要がないので仮設工事費も減少しますが、同じ延べ床面積の2階建てに比べて1階の床面積が約2倍と広くなるため、基礎の面積と屋根面積が増え、2階建ての場合よりも工事費が高くなります。
また、外壁に面さない部屋では窓が作れないので採光が取れません。
採光を取れるように工夫して中庭を作ることもできますが、そのためにはやはり、中庭を作れるだけの広さの土地が必要になります。
なお、平家では、もし仮に水害が発生したときは2階に避難することができません。
- 必要な部屋数・部屋面積を確保するためには、それに見合った広さの土地が必要になる。
- 土地が広ければ土地の固定資産税が高くなる。
- 工事費が2階建てより高くなる。
- 外壁に面さない部屋では窓が作れないので採光が取れない。
- 水害が発生したとき、2階に逃げられない。
新しいスタイルの玄関が増えてます。
室内と室外との境界を明確にするために、土間と段差を設け、上がり框のある「玄関」を住宅の入り口とするのが一般的な間取りですよね。
習慣として、家の中では靴を履かない日本の住宅は衛生的で健康的です。
しかし、ライフスタイルの多様化によって、今までの「一般的」に当てはめることができない、新しいスタイルの玄関が増えています。
- 玄関を設けない
- 土間はつけるが、段差はつけない
- 玄関の面積を広くとって、趣味のスペースと兼用する。
イメージとしては、玄関扉は設けるけど、靴の履き脱ぎは室外にスノコを敷いて行います。 玄関は思いのほか面積を取るので「家に招くのは身内か親しい友人くらい」と割り切れるなら、玄関を設けないという選択もあります。
「土間はつけるが、段差はつけない」について靴を履き脱ぎする土間は設けますが、段差をつけません。段差がないフラットな玄関です。 段差がなくなることで、部屋全体に一体感が生まれます。また、段差がないぶん昇降運動をしなくて済むのでラクです。老後に車椅子生活になったとしても段差がなければ移動がしやすいです。
「玄関の面積を広くとって、趣味のスペースと兼用する」玄関の面積を広くとることで、玄関にピアノを置いて弾けるようになります。
バイク好きの人であれば、バイクを玄関に置いて室内で眺めることができます。
間取りの一部となる最近の玄関の様式だけを取り上げましたが、どの様式が好きか嫌いか、はっきりと嗜好が分かれると思います。
どの様式を選んだとしても、自分自身のライフスタイルにあっているのであれば、周りの目などまったく気にする必要はありません。
大切なのはあなたのライフスタイルにベストフィットする間取りを探すことです。
「ペットの動線」も考えて間取りを決めます。
最近では、ペットは室内飼いが一般的で、愛犬・愛猫の個室を設けることがあります。
飼い主の動線を考慮するとともに、ペットが移動しやすいように建物の中心にペットの個室を配置したり、ペットが散歩しやすいように個室を庭に面して配置したりとペットの動線を考えて間取りを決めます。
また、ペットの個室は飼い主が目の届きやすい場所に配置したり、ペットの飲み水を汲み取って設置しやすいようにペットの個室に洗浄器付きの水栓を備え付ける場合もあります。
愛犬・愛猫は家族の一員ですから当然ですよね。
上記で紹介した間取りの知識以外にも、最近人気の「薪ストーブ」の魅力を120パーセント引き出す設置場所や利用方法などの基本知識が書かれています。
また、間取りを生かす「収納」の設置場所が、写真や図面を使ってわかりやすく紹介されてます。
図面を見てストレスなく間取りの知識が理解できるようであれば、この書籍を読むことで、最近の間取りがどういったものなのかを知ることができますよ。

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